筋トレへのモチベーションを下げて挫折を招きやすいもう1つの問題は、日常生活と筋トレとのギャップが大きいことにあります。
ギャップが大きいほど、トレーニング刺激が過度な疲労を招き、筋肉や関節の炎症が蓄積してケガ(スポーツ障害)をしやすくなります。過度な刺激は心のストレスともなり、意欲を低下させてしまうことにもなります。
筋肉をつけるなら、座る時間を短く
一念発起したら、1カ月程度の準備期間を設けましょう。今の生活を見直して、日常での運動量を増やして体力をつけ、心身を筋トレの刺激に備えられる状態に引き上げていきます。
一流のアスリート、例えば野球選手でも春期キャンプでいきなりボールを投げたり、バットを振ったりすることはなく、少しずつ体を慣らしていくことから始めますが、それと同じです。
現代は、イスに座って背もたれに寄りかかって過ごす時間がとても長くなっています。これでは、1日の大半を重力の影響を受けない状態で過ごしているようなもので、体幹や下肢の筋肉が衰えていく一方です。
これでは、自体重トレーニングにしても、ジムでの器具を使ったトレーニングにしても、ギャップが大きすぎます。以下に示す6つの項目でご自身の生活を見直し、無理なくできることから少しずつ始めましょう。
座る時間を減らすと同時にやっていただきたいのが、体のアンバランスの修正です。
筋トレは実はとても安全な運動です。おもりを持つ・持たないにかかわらず、腕や脚を伸ばしたり曲げたりを繰り返す、非常にシンプルな動きだからです。投げる、打つ、走るといった動作と違い、体の移動も伴いませんし、相手がいるわけでもないので、潜在的なリスクが極端に少ない運動なのです。
とはいえ、やみくもに体を動かしてしまうと、ケガや蓄積疲労につながります。
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