100回より10回の「スクワット」が効果的なワケ 「筋トレはキツいほどよく効く」は大きな誤解

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本当に効果のある筋トレとはどんなものなのか、皆さんはご存じでしょうか(写真:kei.channel/PIXTA)
キツくなければ筋トレの効果がない――。そう思っていませんか? 「筋トレ全般にいえるのは、負荷が強すぎると腰やひざを痛めるリスクが高まってしまいます。それより何より、キツ過ぎるとつらくて、続ける意欲が失せてしまいませんか?」そう言うのは、整形外専門医でありフィットネストレーナーでもある吉原潔さん。本当に効果のある筋トレとはどんなものなのか、吉原さんの著書『ドクターズスクワット 医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」』より、本文を一部引用・再編集してご紹介します。

「筋肉」こそ健康のキーワード

患者さんから「昔は軽く1万歩は歩けた」とか、「昔は水泳をしていた」という話をよく聞きます。

話していると、その運動をやめてしまったから調子が悪いのではと、思われる方の多いこと。

私たち人間は、ある程度運動をしないと、いずれ体に不調をきたしてしまいます。厚生労働省が発表しているデータによれば、毎年約5万人もの人が、運動不足が原因で死亡しているといいます(厚生労働省「2013年9月27日 副大臣ロコモレク資料」)。

運動不足と体の不調。この2つを結びつけるキーワードは「筋肉」です。

・運動不足が続くと、まず筋肉が硬くなります
・さらに、筋肉の量や筋力も低下してきます
・そのまま年を重ねていけば、「ロコモティブシンドローム」に移行する可能性が高くなります

ロコモティブシンドロームとは、英語で「移動」を意味するロコモーション(locomotion)と、「移動する能力がある」を意味するロコモティブ(locomotive)からできた言葉です。

日本語での正式名称は「運動器症候群」です。「ロコモ」と呼ばれることが多いので、聞いたことがある方も多いでしょう。移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態のことです。

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