災害関連死の原因で注意「血栓」「誤嚥」を防ぐには 怖いのはエコノミークラス症候群だけじゃない

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石川・能登半島地震で高台にある避難所に向かう住人たち(写真:共同通信イメージリンク)
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能登半島地震の被害が甚大だ。石川県によると、1月5日現在、92人の死亡が確認されている。

そしてこれから先、被災した方々が気を付けなければいけない問題がある。それは、災害発生後、数日から数カ月が経過した後に起こる健康問題で、それによって亡くなる人もいる。これを「災害関連死」と呼ぶ。

直接的な死亡よりも多い関連死

高齢化が進んだわが国で、災害関連死は災害による直接的な死亡よりはるかに多いことがわかっている。

建物の倒壊や火災による死亡は災害との因果関係が明白で、また災害発生直後に生じるため、メディアも大きく報じやすい。国民の認知度も高く、それなりの対応がとられている。ところが、関連死については実態が十分に周知されているとは言いがたい。

筆者は、2011年3月の東日本大震災、2016年4月の熊本地震の被災者支援に携わった。本稿ではそのときの経験をご紹介したい。今回の震災対応の参考になれば幸いである。

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