あれから1年「能登半島地震」で見えた"洗濯問題" 衣類の汚れや臭いは「被災者の精神的な負担」に

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災害時に洗濯支援を行う「DSAT」の活動を紹介します(写真:筆者提供)
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能登半島地震の発生から1年あまり。

筆者らはこの地震を機に、仲間のクリーニング師とともに災害時の洗濯支援チームを結成しました。災害発生時に各地の医療者が駆けつける「DMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)」に着想を得て、「DSAT(災害洗濯支援チーム:Disaster Sentaku Assistance Team)」と名付け、現在も支援活動を継続しています。

衣類を清潔に保つことの大切さ

災害が発生すると、人々の生活は一変します。避難所や仮設住宅での生活が長期化することもあり、衣類を清潔に保つことは、食料や水の確保と同様に健康維持のために欠かせません。

しかし、実際の被災地では洗濯が困難な状況が続き、衛生面だけでなく、精神面での問題も深刻化するケースが多く見られます。

DSATの活動は、洗濯ができない被災地の方々から衣類を預かり、営業中のクリーニング店まで運搬し、クリーニング後に持ち主へ返却するというものです。

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