病気治療のカギ?「共生菌」が世界で注目される訳 難病・感染症予防のほか、「子の成長」にも関与

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人や動物と共生する微生物は、未来の医療に希望をもたらすのでしょうか(写真:cassis/PIXTA)

新型コロナに加え、インフルエンザの流行が拡大している。9月24日の日曜日、筆者は終日、勤務する都内のクリニックで診療していたが、1日でコロナ患者2人、インフルエンザ患者7人を診察した。

感染症の豊富な知識に驚き

筆者が驚いたのは、受診者の感染症に対する知識が豊富になっていることだ。新型コロナ・インフル抗原検査はもちろん、インフルエンザ治療薬のタミフルやゾフルーザから新型コロナ治療薬のラゲブリオに至るまで、さまざまな質問を受けるようになった。

メディアでコロナやインフルエンザの記事やニュースを見ない日はない。このような報道を通じ、感染症に対する国民の理解が深まったのだろう。感染症研究の成果を、多くの国民が認知するのは素晴らしいことだ。

実は、研究が進んでいる感染症は、新型コロナやインフルエンザだけではない。人体と共生する微生物についての研究も進展が著しい。本稿でご紹介したい。

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