「歩く百億円」88歳社長の加齢を遠ざける考え方 人の意見を聞いたら肝心なところで「勝てない」
加齢とともに、家族や親せきとはどんなふうに関わったらいいのでしょうか。
私のように高齢になると、何かと家族の世話になったり、子どもに相談したりする機会も増えます。
仲良くやれている人はいいのですが、中には親子間でギクシャクしたり、どうにもうまくいかないと悩む人もいるようです。
自分は仲良くやっていきたいけれど、子や孫が寄りつかない。
子の連れ合いと性格が合わず、わが子や孫と疎遠になってしまった。
そんな気持ちを感じたことが、じつは私にもありました。
一緒に働いていた息子とは、毎日のように顔を合わせてましたけど、親子というより社長と社員の関係だったし、嫁や孫とも、忙しさにかまけてろくに話もしてこなかった。
おまけに私の場合、息子が突然、天に旅立ってしまったから、嫁や孫とは、さらにどう接したらいいかわからなくなっちゃった時期がありました。
誰が悪いのと文句を言うのは間違い
で、そうこうするうち溝ができて、顔を合わせる回数も減って、なんだかさみしくなって。「孫にも会えない」って、ちょっとこぼしたくなったりして。
でもそこで、誰が悪いのと文句を言うのは間違いだなと思ったの。
本当は仲良くしたいのに、「向こうから会いにくるのがスジだ」なんて強がったり、 意地を張ったりするのもよくない。
だって、それで意固地になっても、グチをこぼしても、何も解決はしないのです。
かえって、心はよりさみしい方向に、貧しい方向に行ってしまいます。
そんな時は、こちらから「どうしてる?」「元気でやってる?」って、気持ちを素直に伝えることが大事だと気づきました。
「相手が連絡もしてこない」という不満を、「嫁や孫がいて、連絡できる相手がいるだけでもありがたい」って、感謝に変えていかないといけないと思うの。
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