私は子どもの頃からコンプレックスの塊で、本当の自分を出せずにいました。
しかし19歳でふるさとを離れるとき、これからは自分を隠さずにストレートに出していこうと決心しました。ずっと自分を装って生きてきた部分があったので、偽りの人生はもうやめたいと思ったのです。
ありのままの自分をさらす心地よさ
仮に、虚像の自分を見て友だちができても、それは本当の自分ではないので、疲れてしまいますからね。
43歳でテレビに出たときは、思いきって膝丈のスカートをはきました。その前も、プライベートではスカートをはいていましたが、公の場で「これが本来の私」と宣言したわけです。そのときはいろいろな意見がありましたが、私にとっては勇気ある一歩だったと思います。
私の人生は自己否定と自己肯定の繰り返しでした。あるときは傷ついて落ち込み、あるときは「やっぱりこれでいいんだ」と気持ちを立て直し、寄せては返す波のように感情も立ち位置も流動的で、つねに不安定だったなと思い返されます。


















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