「歩く百億円」88歳社長の加齢を遠ざける考え方 人の意見を聞いたら肝心なところで「勝てない」
例えば、若い時には気に障ったようなことが、今では大したことのない問題に思えたりしませんか。
それって、ちょっとしたことでイライラして心が乱されたりしなくなって、あなたの幸せが増えることと同じなんです。
「90歳は折り返しじゃなく、人生の終点でしょ」
そう思う人もいるでしょう。
でも、そんなふうに考えたらいけません。
楽しく生きるために時間を使う
なぜかというと、心の中でそう思うことは、「早く死ぬ」ということに自ら進んで向かっているのと一緒だから。
同じ時間を費やすなら、死ぬことじゃなく、楽しく生きるために使ったほうが、ずっといい。
今日を生きる、明日を生きる、今この時を必死に生きる。
そうすれば、年齢なんてものは、そんなに気にしなくなってきますよ。
どうせ、人間は、時間を遡(さかのぼ)れません。だから今、この瞬間があなたの一番若い時なはずです。そこを楽しみましょう。
世の中には、私よりずっと若いのに、「歳をとるのが怖い」と思っている人も、きっと大勢いますよね。そういう人は、年齢を「火の見櫓(やぐら)」だと思ってみてください。
歳をとるほど、櫓の高さが高くなる。グングン高みに上がって、いろいろなものがよく見えるようになる。
そう思ったら、歳をとるって、じつに豊かで、楽しいことじゃないですか。
その高さから見えるものは、その時しか見られません。
「あとで、もう一度見たい」と思っても、二度と見ることはできません。
だから、その時しか見られないものを、目を見開いてしっかりと見る。
俯瞰(ふかん)すると見えるものがあるということは、それだけ、おもしろいことにだって目がいくということです。つまり、歳をとるほどに、おもしろき人生を歩むことができるということです。
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