「歩く百億円」88歳社長の加齢を遠ざける考え方 人の意見を聞いたら肝心なところで「勝てない」

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〈NG行為②〉嫌われたくなくて、物わかりがよくなりすぎる

「歳をとると、人間丸くなる」と言いますね。

意地を張らず、我を通さず、若い人の言うことに従って、大人しく穏やかでいるのが、いい年のとり方のように言われますね。

でも、「それは大間違い」と思っています。

自分が「こうだ」と思ったら、意地を張っていい、我を通してもいい。

多少否定されたくらいで、自分の意見を曲げる必要なんかないのよ。

成功者はみんな「自分勝手」

私は、成功した経営者や、凄腕の職業人たちにたくさん会ってきたけど、みんな揃いも揃って「自分勝手」です。人の意見なんか聞きやしません。

だって、人の意見を聞いたり、いろんな人の立場を慮(おもんぱか)ったりしていたら、肝心のところで「勝てない」から。なぜなら、力が緩んで自分の底力が出せないじゃないですか。人生も、これと一緒です。

「そんな自分勝手を言っていたら、みんなに嫌われない?」

「わがままでガンコな年寄りだと思われて、周囲が逃げていってしまわない?」

そう思うかもしれませんが、そんなことないです。

本人が一生懸命に考えて、腹をくくって決めたことなら、それは正しいんです。

正しい姿だと受け止められれば、誰も嫌ったり、自分の元を去ったりしないものですよ。

大事なのは、熟慮の上の言動なのかどうか、ということです。単に、自分の欲に正直なだけでは困りますから。気合を込めて、「やあ、やあ!」と切り込む力が大切です。

「自分のために地球がある」くらいに思って! まわりの環境を変える自分でなくちゃいけない。環境におびやかされるような人生はバカみたいです。

自分勝手に生きて、まわりにもそれを認めてもらえる環境となれば、そんなおもしろい毎日はないんじゃないでしょうか!

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