「ドル円相場」予測のカギになる"16.5年ルール" 大局的な視点で見た場合、どう変動するのか
答えは実にシンプルで、そこからさらに16.5年を加えればいいわけだ。2028年4月前後にドル安値がやってくるのを弾き出すことができる。
こうした16.5年ルールについては、おおむね162の黄金律を援用した16.2年、あるいは540÷32=16.875年の場合もある。決して誰かが決めているのではない。筆者自身は、宇宙のルールであるからと納得している。
別にFRBが偉いのでも、誰か特別に権力を持った人が無理やりに為替相場を動かしたわけでもなんでもない。自然にこういうふうになっていくとしか表現しようがない。
次にドル円の高値のほうを見てみよう。チャートの左上のほうに視線を移してほしい。1949年4月にドル円の日柄がスタート、そこから約33年後(約16.5年の2倍)の1982年11月に278円のドル高値をみている。
そこから今度は15年9カ月後の1998年8月に147円のドル高値となった。
これは16.5年よりも若干短いのだが、その次の125円の高値を打ったのが16年10カ月後、2015年6月となった。この2つを合わせると32年7カ月となって帳尻が合う。
したがって、このルールに従うならば、次に到来するドル高円安の時期は2032年あたりとなる。ということで、先に示したドル安円高のルールと併せて勘案すると、2028年の4月頃に向けて強烈な円高が進み、その後は2032年にかけて円安に戻っていく。これがドル円為替の大局観である。
どの通貨に対しても行き過ぎた円安状態
ところで、いま我々はどのような為替のステージにいるのだろうか?
2022年10月21日に151円95銭というとんでもないドル高値となった。なぜか。その理由を、掘り下げて考えてみよう。
ここで俎上に上げたいのが1995年の4月。これは1968年の米ドル紙切れ化から27年が経ったところであった。27は54の半分だから、日柄分析における大事な数字だ。そのちょうど27年目に超ドル安が起こった。
相対的に滅茶苦茶な円高、超円高と当時言われたものだが、どれぐらい円高だったかと言うと、80円を割って79円台となった。日本のGDPはこのとき、1995年には500兆円程度であった。日本のそれはいまでも500兆円程度だから、この27年間、いったい日本は何をやってきたのかと揶揄される所以でもある。
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