宇佐見:そうですね、やっぱりセンター試験のときとは全然違うな、と思うところが多いです。
問題の分量が多く、センター試験のときよりも難しく作られています。特に2022年度の試験では、数学が非常に難しく、平均点が100点満点中30点台まで落ち込みました(数学ⅠA)。あのときの試験会場の雰囲気は、とても悲壮感が漂っていましたね。『今までのどの過去問(センター試験・共通テスト合わせて)よりも難しい』と多くの人が考えたのだと思います。
西岡:今年で4回目の試験ですが、今年も、例年よりも難しい、なんだったら『今までで一番難しい試験』になる可能性も十分あるということですね。
宇佐見:その可能性はあるかと。あまり世間一般的には騒がれてはいませんが、去年の共通テストの英語リーディングの平均点は53.81点とかなり低かったです。
センター試験のときは200点満点でしたが、平均点が55%(110点)を切る年はほとんどありませんでした。こう考えると、やはり毎年1科目は、『今までで一番難しい試験』になる可能性があると考えられるかもしれません。
西岡:2021年は数学、2022年は英語ときていますから、2023年は国語が難しいかもしれませんね。
宇佐見:その読みは若干短絡的かもしれませんが、可能性はあると思いますよ。
自分のルールを決めることが大切
西岡:共通テストで点数を取るうえで、試験前にやっておくべきことは何だと思いますか?
宇佐見:やっぱり、自分のルールを決めておくことだと思います。例えば、一度選んだ選択肢を見直したときに、『なんだかやっぱり間違っていそうだ、こっちの選択肢が正しいんじゃないか』と考えたとします。
そういうとき、はじめに選んだほうと2回目に選んだほう、どちらを選ぶのか、その場で選択するのは判断力が求められます。ですが、共通テストというのは時間との戦いであり、1分1秒で5点10点が変わってしまうんです。
西岡:迷っている時間が長いとダメなんですね。
宇佐見:その分、試験で不合格になる確率が上がってしまいます。『迷ったら2回目に選んだほうを信じる』とか、そういう迷ったときのルールをあらかじめ決めておくというのが重要だと思いますね。
西岡:これに関しては『ドラゴン桜』の漫画の中でも触れられていますね。
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