記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第80回は、東大生の勉強に対する考え方について解説します。
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東大生は勉強を勉強だと思っていない?
「東大に合格する人は、勉強を勉強だと思っていない人たちだ」と言われたら、みなさんはどう思うでしょうか?
「そんなわけないだろ」と思う人も多いでしょうが、東大生たちに話を聞いていると、皆一様に「勉強を勉強だと思っていない」のです。
もちろん、勉強をしていないわけではありません。大量の文章を読み、知るべき事項を理解し、問題を解いて、1日何時間も机の前に座って勉強しています。
それでも、それをただの「勉強」だとは思っておらず、勉強に対する考え方が普通とは一線を画している場合が多いのです。特に受験が近付けば近付くほど、一般的な勉強以外のことをするようになるのです。今回は、「勉強を勉強だと思わない」ための方法について、みなさんにシェアしたいと思います。
まずは「勉強」というものの捉え方について、『ドラゴン桜2』で桜木先生が語っているシーンをご覧ください。
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