記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第79回は、東大生が実践している語彙力の高め方について紹介します。
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東大生はどう語彙力を磨いているのか
東大生は、語彙力が優れています。というよよりも、東大の入試問題はそのほとんどが記述式で、適切な言葉を選べなければ合格することは難しいので、「語彙力のある人が東大に合格している」というほうが正確かもしれません。
「小さいころからたくさん本を読んでいたのでしょ?」と思う人もいるでしょう。
あるいは、「記憶力がいいから」とか、「わからない言葉があるとすぐ調べる癖があるから」などの理由も考えられます。
たしかにそういう面もあるのですが、それがすべてではありません。
実は、言葉の勉強法にも秘密があるのです。
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