記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第78回は、論理的で伝わりやすい話し方について解説します。
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話の内容があちこちに飛んでしまう
みなさんは人と会話していて、「結局この人何が言いたいんだろう?」と感じた経験はありませんか? 話の内容があちこちに飛んでしまったり、論理が飛躍しすぎていると「それってどういうこと?」ってなりますよね。
日本人は小さいころから論理的に話す訓練をあまり受けていないので、自分の考えを人に伝えるのが苦手という人も多いかもしれません。
一方で、東大生は論理的に説明するのが得意な人が多いです。
というのも、東大入試はほとんどの問題が記述式で、「説明しなさい」という問題に答えなければならないタイミングが非常に多いのです。
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