おせちは作ってから長期保存される場合が少なくありません。
というのも、おせちは元日に間に合うように、年内31日までに配送しなければならないし、量も大量に作る必要があるわけです。ですから、かなり早い時期から作りはじめることが多いのです。
「鴨のロース」や「栗きんとん」など、日持ちするものは「お盆過ぎ」ぐらいから作りはじめることもあり、そうなると半年近く保存するわけです。
そうなると「日持ちをよくする添加物」も使われます。
「日持ち向上剤」としてよく使われるのは、「グリシン」「酢酸ナトリウム」「pH調整剤」「グリセリン脂肪酸エステル」「香辛料抽出物」「キトサン」「ビタミンB1」などです。複合して使われることもあります。
おせちには「隠れた添加物」つまり「キャリーオーバー」という問題も懸念されます。
「キャリーオーバー」というのは、たとえば「甘味料」や「保存料」が使われた醤油を使って煮物を作ったとします。
その場合、醤油に使われている「甘味料」や「保存料」は、最終的な「煮物」のラベルには表示が不要というものです。
おせちの場合は、栗に「漂白剤」が使われていても、最終加工物である「栗きんとん」には漂白剤は表示しなくてもいいのです。
同様に、数の子の「過酸化水素水(漂白剤)」、煮豆の「リン酸塩」「硫酸第一鉄」、栗きんとんの「次亜硫酸Na(漂白剤)」「リン酸塩」などがキャリーオーバーとなっている可能性があります。
キャリーオーバーは私たちが知ることのできない添加物です。あくまで私の意見ですが、市販のおせちにはこの「キャリーオーバー」がかなりあるのではないかと思っています。
そうでなくても、ネットで販売しているおせちは「原材料」「添加物」がわかりづらいものです。
原材料・添加物は別ページに一覧表になっていることが多いのですが、そのページがなかなか探しづらい。ネットに疎い私などは、なかなか探せません。メーカー側には「もっとわかりやすい表記」をお願いしたいものです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら