なぜ「市販のおせち」には、大量の添加物が使われるのか。それにはいくつかの理由があります。
問題点①大量の添加物が使われている
「市販のおせち」は1カ所の食品工場で作られることは、あまりありません。
多くの場合は、「だて巻き」「昆布巻き」「煮物」など、それぞれ完成品を仕入れて詰め合わせて作られます。
そして詰め合わせた状態で「冷蔵」または「冷凍」して販売します。
「冷凍」で問題となるのが「冷凍変性」です。「冷凍変性」とは、冷凍することによって、食材がひからびたり、退色したり、油焼けを起こしたり、ドリップが出てしまったりという問題です。
この「冷凍変性」が起こってしまうと、てきめんにおいしさが落ちます。食感も悪くなります。
「冷蔵おせち」ならば、この問題は起きないかというと、そうではありません。
おせちの場合は、豪華な食材を海外から調達する場合も多いのですが、その場合、多くは冷凍して運ばれてくるわけです。それを解凍して詰めるということも多いのです。
だから、「冷蔵おせち」であっても「冷凍変性」の問題は避けられません。
そこで「冷凍変性」を防ぐために使われるのが添加物です。「ソルビット」「ポリリン酸ナトリウム」「トレハロース」「増粘多糖類」「乳化剤」など、さまざまな添加物が使われます。
これらが「変色防止」「酸化防止」「乾燥防止」の働きをすることで「冷凍変性」を防ぐことができるわけです。
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