「やる気を出して失速」パターンに陥る人の特徴 モチベーションが下がる3大要因とは?

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どうしてもモチベーションが上がらない……そんなときはモチベーションの源泉を掘り下げてみましょう(写真:nonpii/PIXTA)
なかなかモチベーションが上がらず、やるべきことに着手できないという状態は誰にでもあるもの。しかし、人気のタイムコーディネーター・吉武麻子さんは「モチベーションは上げようとするのではなく、できるだけ下がらないようにするべきです」と言います。本稿は、吉武さんの著書『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』より一部抜粋・再構成してお届けします。

目標達成へのモチベーションをキープする秘訣

「モチベーションさえ続けば、目標達成できるのに」

この言葉の裏を読むと、「目標達成するためにはモチベーションが必要だ」と思っていることがわかります。

実際、「モチベーションを上げるためには、どうしたらいいですか?」という質問を私もよく受けます。そういった質問を受けたときは、「モチベーションは上げる意識よりも、下がり続けないためにはどうすればいいか、という意識を持ってください」とお伝えしています。

そもそも、モチベーションの源泉は何でしょうか? 

モチベーションの源泉は2種類あります。1つが、興味、関心から湧きおこる「内発的動機」。そしてもう1つが、評価や罰などをきっかけとする「外発的動機」です。

内発的動機は、物事に対する強い興味や、探求心から生まれるやりがいや達成感です。そのため、質の高い行動が持続しやすく、高い集中力も発揮されやすくなります。

それに対して外発的動機は、報酬や罰といった、外からの働きかけによる動機です。「結果を出せたら報酬を与える」「結果を出せなかったら罰則を与える」といった、わかりやすい動機なため、短期間で効果が表れます。ところが、効果が持続しないことも特徴です。

そのため、外発的動機をタネとして、内発的動機へつなげていくと、モチベーションは持続しやすくなります。「やりたい」という気持ちになるまで、「なぜやるのか」「何のためにやるのか」「それを達成したら、どんな未来が待っているのか」など、内発的動機を掘り下げてみましょう。

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