「聞けないモヤモヤ」を解決、医師に伝えるコツ4つ ネット情報を「上手に切り出す」ポイントも紹介

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患者さんのなかには、「すべて先生にお任せします」という方がいらっしゃいます。

しかし、医師は個々の状況に合わせて治療の選択肢を伝えることはできても、具体的に何をするかという決断をするのは、基本的には患者さん本人や家族です。そのため、ご自身で判断するために必要な情報を、しっかりと医師や看護師から聞くことが大切です。

緩和ケア専門メディカルホームKuKuRuでも、入居者とのコミュニケーションを大切にしている(写真:筆者提供)

「お任せ」ではなく「聞いて選ぶ」

特に、人生の最終段階が近づくほどに、「絶対にこの治療がいい」という正解がなくなってきます。

医師から「どうしたいですか?」と意見を求められるようになるのは、さまざまな選択肢が出てきたときでもあります。正解がないからこそ、自分たちで決めていくことが大切になってきます。

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何より、医師と患者という前に、お互いに人と人との関係を築くという姿勢が持てたら、その後もよい関係性が築けるのではないかと、筆者としては考えています。

そして、疑問に思ったことを流さずに、必要な情報をその都度、的確に引き出す“患者力”を、意識して身につけようとする姿勢も大切だと思います。

「お任せします」の関係から、「ここが困っています」「こういうときはどういう選択がありますか?」と、疑問や不安も遠慮なく相談できる関係へ。不要な遠慮はせず、ぜひ心を開いて話してほしいと願っています。

中村 明澄 向日葵クリニック院長 在宅医療専門医 緩和医療専門医 家庭医療専門医

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なかむら あすみ / Asumi Nakamura

2000年、東京女子医科大学卒業。国立病院機構東京医療センター総合内科、筑波大学附属病院総合診療科を経て、2012年8月より千葉市の在宅医療を担う向日葵ホームクリニックを継承。2017年11月より千葉県八千代市に移転し「向日葵クリニック」として新規開業。訪問看護ステーション「向日葵ナースステーション」・緩和ケアの専門施設「メディカルホームKuKuRu」を併設。病院、特別支援学校、高齢者の福祉施設などで、ミュージカルの上演をしているNPO法人キャトル・リーフも理事長として運営。近著に『在宅医が伝えたい 「幸せな最期」を過ごすために大切な21のこと』(講談社+α新書)。

 

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