なぜ「ジェラート博」に大行列ができたのか 「ジェラ放題」を目当てに甘いもの好きが殺到
5月28日、長蛇の列が「表参道ヒルズ」の通路を埋め尽くした。行列の目的は地下3階のスペースオーで開催されたジェラート博である。
「ジェラ放題」をキャッチコピーに、20店舗以上のジェラートが無料で試食できるとあって、ネットなどを通じて噂を聞きつけた人々が押し寄せたのだ。ジェラート博そのもののスタートは午後1時からだったが、行列の1番前の来場者は朝8時頃から並んでいたという。
主催者も不安がるほど、問い合わせが殺到
会場のスペースオーの広さは448平方メートルに過ぎないため、それだけの人数を一気に収容できない。主催者の日本ジェラート協会は、30分の時間制限とし、200名程度ずつ来場者を誘導する対策をとった。
日本ジェラート協会がジェラート博を開催するのは今回が初めて。事前に取材したところ「ジェラートの魅力を一般の人にもっと知ってもらいたい」(協会事務局・二村英影さん)と開催の理由を語りながらも、「それほど大きな費用をかけられるわけでもなく、まず試みに開催する」と本音を漏らしていた。その言葉どおり、事前の宣伝も大々的に行うわけではなく、協会のホームページやマスコミへのリリース配布ぐらいにとどまっていたようだ。
しかし、インターネットの口コミ力は想像を超えてすごかった。開催が近づくと、問い合わせが殺到。その中身も「本当に無料なんですか」「十分に食べられるのか」などと、確実にジェラートを食べられるかどうかを問い合わせるものが多かったという。
二村さんは開催9日前に話をした際にも「何か嫌な予感がする。無事に開催できるのだろうか」と不安を口にしていた。
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