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なぜ「ジェラート博」に大行列ができたのか 「ジェラ放題」を目当てに甘いもの好きが殺到

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こちらが優勝した「能登塩ピスタチオとイチゴのマスカルポーネ」

マエストロコンテストの優勝者は、石川県にあるショップ「マルガージェラート」を経営する柴野大造さん。柴野さんの作品は「能登塩ピスタチオとイチゴのマスカルポーネ」だ。

自家製ピスタチオペーストと能登牛乳のブレンド、バニラビーンズとオレンジの香りを加えたマスカルポーネチーズ、イチゴソースをからめたイチゴジェラートなど、3層のジェラートからなっており、さまざまな素材を使いながら味をまとめあげていること、また、独自のセンスが光る、色鮮やかで華やかなデコレーションが評価されたようだ。

プレゼンテーションでは「能登の山奥でジェラートが売れるわけないと言われたことを思い出す。冬に売り上げが大きく落ち込むなど辛い経験もあったが、そうした経験のすべてが今の技術につながっている」「将来はジェラート職人の養成学校を日本に開校したい」と熱い思いを語った。

優勝のコメントで「ジェラート職人にこれだけスポットが当たることは、これまでなかった。この場をつくってくれた皆さんに感謝したい。ジェラート世界チャンピオン目指し頑張りたい」と抱負を述べた。

製法の美しさでも会場を魅了

優勝景品は、イタリアで2017年に開催される世界ジェラートコンテストへの出場を決める、東アジア大会への無条件出場資格。つまり世界チャンピオン切符を手に入れたということになる。

「ジェラートイリュージョン」を披露する柴野さん

柴野さん、実は業界では「ジェラート界の貴公子」とも呼ばれる有名人。当日披露されたジェラートのショー「ジェラートイリュージョン」を開発したのも柴野さんである。

ジェラートイリュージョンは、摂氏マイナス196度の液体窒素とマイナス70度のドライホーン(ドライアイス製造機)を使い、音楽と光の演出にのせてジェラートを作るというもの。要するに、冷やしたボウルに材料を入れ、手で素早くかき回してジェラートにする、手動の制作方法をショーアップしたものである。

イタリアで開催されたジェラート国際展示会でも喝采を浴びたというだけあって、ドライアイスの白煙がもうもうと上がる派手なパフォーマンスは人目を惹いた。時間制限と戦いながらジェラートの試食に余念のない来場者の目も、そのときだけはステージへと吸い寄せられていた。

コンテストでは柴野さんのほか4名が入賞した。コメントを求められた際に言葉が出ないほど感涙にむせぶ入賞者もおり、このコンテストに向けた真剣さと熱意が伝わってきた。

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