耳を疲れさせない「イヤホンの使い方と選び方」 会議、動画視聴、ゲーム…身近な「イヤホン難聴」

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2つめのポイント。どうしてもイヤホンが必要なら、耳に入れるゴムの部分が柔らかいものを選んでください。大切なのは、外耳道を傷つけないこと。ゴムアレルギーのある人は、素材を確認してください。

3つめのポイント。使うならノイズキャンセリングイヤホンが比較的、安心です。周囲の騒音を抑えることで、聞きたい音の音量を上げる必要がなくなり、耳への負担が軽減されるからです。逆に、ハイレゾ対応イヤホンは避けてください。ハイレゾは音楽データの情報量がとても多く、人が感知できない音域の音まで含んでいるため、耳を必要以上に疲れさせます。

そして、できればイヤホンではなく、ヘッドホンを使ってください。それも密閉しないタイプが望ましいです。耳を塞がない「骨伝導ヘッドホン」や「ネックスピーカー」もいいでしょう。メジャーリーグの大谷翔平選手が使っていると話題になったノイズキャンセリングのヘッドホンなら言うことはありません。また、電話なら固定電話であれスマホであれ、スピーカーでの通話(スピーカーホン)を使うほうが断然いい。音の発信源が鼓膜からなるべく離れているほうが、耳には優しいからです。

4つめのポイントは、音量を上げすぎないこと。そして、5つめのポイント。イヤホンを使うのは1回1時間以内にしましょう。なにより大切なのは、耳を休ませることです。

「耳の老化」は意外なところからやってくる

みなさんの耳は大丈夫でしょうか。まず次のチェックリストをやってみてください。

□人の話を聞き返すことが増えた
□声が大きくなったと周りの人に言われる
□1日3時間以上、連続でテレビでドラマなどを観ている
□工事現場、BGMの大きな店、ライブハウスなどで働いている
□仕事でインカムをよく使っている(使っていた)
□1日2時間以上、連続でイヤホンやヘッドホンをつけている
□親戚に難聴の人がいる
□健康診断で生活習慣病を注意されたことがある
□タバコを長年吸っている
□週3回以上お酒を飲む
□甘いものが大好きで毎日食べる
□ストレスを感じることが多い

いかがでしたか。「テレビでドラマを観ている」「タバコを吸っている」「甘いものが好き」など、難聴や耳鳴りとは関係なさそうな項目が入っていて、意外に思う人もいるでしょう。でも、いずれも耳の老化を進める要因です。

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