子どもを厳しくしつけても自立心が養われない訳 「甘やかす」と「甘えさせる」はまったく違う
子どもが自分で物事をやり遂げられるよう、「親に頼らず自分でやりなさい」と手助けせずにあえて厳しくするのがしつけだと思っていませんか?
ですが、アメリカで出産と子育てを経験し、『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』の著者である高松ますみさんは、親子の信頼関係を構築し、自立した子どもを育てるために必要なのは「厳しさ」より「やさしさ」だといいます。高松さんの著書より一部抜粋・編集のうえお届けします。
子どもに我慢させすぎると自己肯定感が下がる
あなたは、外出中にお子さんが「抱っこして」と言ってきたら、躊躇なく抱っこできますか?
日本の親は、子どもが泣きながら「抱っこしてほしい」と訴えても、「自分で歩きなさい」とか「ワガママ言わないの」と頑張らせようとしがちです。
泣きながらトボトボ歩いている子を、「私は『頑張るいい子』を育てている」と勘違いしている親が本当に多いのです。しかし、子ども自身は、親に甘えを受け入れてもらえないから仕方なく歩いているだけで、主体的に頑張ろうと思って歩いているわけではありません。
こうした経験が積み重なると、「どうせ自分の訴えは受け入れてもらえないし、大切に思われていない存在だ」と勘違いして自己肯定感や自尊心が下がってしまいます。
さらに、いじめられたときや、傷ついたとき、何か困ったことが起きたときでも、親に助けを求められず、1人で抱え込みパンクしてしまうこともあります。
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