子どもを厳しくしつけても自立心が養われない訳 「甘やかす」と「甘えさせる」はまったく違う
「厳しさ」よりも「やさしさ」を重視する
「親が助けてばかりいると強くなれないのでは」と妄想し、何も教えていないのに、野生のライオンのように子どもを崖から突き落として「自分で考えてやってごらんなさい」と言うのがいい親だと勘違いしている人がいます。
しかし、親子の信頼関係を構築するために必要なのは、「厳しさ」より「やさしさ」です。なぜなら、人は自分を助けてくれる人を絶対的に信頼するからです。
たとえば、わが家では保育園の準備をする際、水筒やお弁当以外は前日に一緒に点検しながら準備するようにしていました。疲れていそうなときは無理強いせずに私が全部準備してあげたこともあります。
小学校に入学してからも、しばらくはお手紙や連絡帳を見て、子どもと一緒に翌日の準備をすることも多かったですし、日曜日の夜には、体操服や給食の白衣などを玄関に置いてあげていました。
また、わが家には、子どもたちの水筒やお弁当箱がいくつもありました。出し忘れや洗い忘れ、園や学校に置き忘れてくることを想定していたからです。
「自分で出さなかったら洗ってあげない」という人もいます。わが家でも自ら出しておくか、声かけして出してもらうのが基本でしたが、忘れていても怒ることはしませんでした。こういった日常的な手助けが、親子の信頼関係をより強固なものにしたのは間違いありません。
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