子どもを厳しくしつけても自立心が養われない訳 「甘やかす」と「甘えさせる」はまったく違う
親の意地悪は不要
「昨日、水筒出してなかったから洗ってないよ」
「洗濯カゴに体操服を出してなかったから臭いまま持っていきなさいよ。洗ってほしかったら金曜日に出しておきなさい」
あなたは、お子さんに対してこんなことを言っていませんか?
「自分のことは自分でできるようになってほしいから」「反省させて、自分からやるようになってほしいから」そうしている、という人もいらっしゃることでしょう。
また、「私の仕事を増やした」、もしくは、「親に対する感謝の気持ちが感じられない」という腹立たしさから、このような言動になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、こういった声かけは確実に子どものエネルギーを奪いますし、「意地悪されるからやる」「怒られるからやる」という動機では、子どもの自立心は育ちません。そして、子どもは親を信頼できなくなります。
「もっと私のことを気遣ってほしい」「やっていることに感謝してほしい」と思うなら、まず信頼関係を再構築しましょう。
そもそも子どもたちの生活は、毎日とても忙しくて大変です。
学校ではお勉強をするだけでなく、先生やお友だちとの人間関係もあります。体育の時間に体を動かすだけでなく、登下校でも長い距離を歩きます。放課後には塾や習い事がある場合もあります。もちろん宿題もありますよね。中学生になれば、それに加えて部活動も始まり、先輩との上下関係での緊張もあることでしょう。
親が自分中心に考えて、「仕事を増やした」とか、「洗ってくれることへの感謝の気持ちがない」と責めるよりも、やさしい言葉で労って、応援しながら送り出してあげるほうが、素直に感謝する気持ちが芽生えます。
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