「20~30階以上で働く人」を襲う気圧変化の弊害 飛行機や新幹線の移動が多い出張族も要注意

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その不調は、高層階での勤務や出張が原因かもしれません(写真:アン・デオール/PIXTA)
低気圧の天気になると体調がどうも優れない……。そんな悩みを抱えている人は少なくありません。気圧の変化による自律神経の乱れがその原因ですが、天敵は天気だけではありません。ビジネスパーソンを襲う意外な2つの気圧変化とは? 自律神経の名医と気象予報士が天気を味方につける方法を探った『天気に負けないカラダ大全』から一部抜粋、再構成してお届けします。

「耳ツン現象」があるなら要注意

<通勤高山病>
●高層階のオフィスは毎日気圧がアップダウン

<特徴>
●高層階のオフィスへ毎日通勤。
●約10階の高さで4ヘクトパスカル低下する。
●エレベーターに乗るたびに”耳ツン”をともなう気圧変化に耐えている。
●エレベーター待ちのイライラで自律神経が乱されがち。

<対処法>
●エレベーターを2~3階手前で降りて、階段を上る。
●時間に余裕を持って行動する。
●耳のマッサージをする。

現代で気圧の変化の激しいもののひとつが高層ビルです。

何階からが高層階なのか明確な定義はないようですが、エレベーターで高層階へ向かう途中で耳がツンとする「耳ツン現象」が起きていれば、それは気圧の変化にさらされているということがいえると思います。

20階や30階といった超高層階への移動では、計算上では一気に8~12ヘクトパスカルも気圧が低下すると考えられます。

自律神経が高いレベルで安定している日は、体への変化を感じずに過ごせてしまうこともあるでしょう。しかし、寝坊して慌てて支度をして駅までダッシュするなど、朝から自律神経のバランスが乱れるような行動を取った日、あるいは、天気が崩れて低気圧が近づいてきているような日は要注意です。

(出所:『天気に負けないカラダ大全』)
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