「実家に帰るのは負け」東京住みの彼女のプライド 周りとの比較で本当の幸せは見いだせるのか

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例えば前者の「東京で一人暮らしというステータス」ですが、INさんはご実家からの支援にも頼りつつ生きていますので、独立した大人の人生を東京で生きているとは言えないでしょう。

それはたんに「東京にいる」というだけで、東京で自分自身の力で生活をしている、とは言えません。つまり、それは世間からみればステータスでも何でもありません。

物価上昇もあり、経済的にも生活的にも厳しいということですが、それは何もINさんに限った話でもありませんし、みんな同じ状況です。

苦労しながら支えてくれる親への感謝を

そしてもっと重要なのは、それはご実家も同様だということです。

つまり、親御さんも同様に厳しい中、娘さんであるINさんのためを思って非常に苦労して生活を支えてくださっているわけです。

そんな親御さんの苦労や思いやりを考えることなく、「実家に帰ること=負けた気がする」というのは親御さんに対して失礼な話ですし、ご自身の置かれた状況をキチンと理解していない証しです。

ご実家の支援があったからこそ、過去10年間INさんは東京にいられたわけです。逆に言うと親御さんの支援やサポートなしには、東京にはいられなかったわけです。

そのような状況において、「東京で一人暮らしというステータス」や「都心6区」というのが本当にご自身のアイデンティティなのでしょうか? そしてそれは本当に今優先すべき事項なのでしょうか?

INさんの現状を考えると、少なくともそれらは他人に対して自慢するようなことではありませんし、ほかにやるべきことがあるように思えます。INさんは学生ではありませんから、まずは独立した大人としての人生を生きるべきです。

大人の人生とは、自分自身の価値観と志に基づいた人生を生きることであり、当然のことながら経済的にも独立している必要があります。

周りとの比較や、周りの目を一切排除したときに、INさんが本当に生きたい人生はどんな人生であり、本当にやりたいこととは、どんなことでしょうか? そしてその理想との比較において、現在INさんはどの位置にいるのでしょうか?

まずはそこを考えましょう。

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