「実家に帰るのは負け」東京住みの彼女のプライド 周りとの比較で本当の幸せは見いだせるのか

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それは本当に自分の人生にとって必要な行為であり、そういった行為を通じて自分自身の人生を生きていると、胸を張って言えるのでしょうか?

それでは誰のための人生なのか、何のために生きているのかわかりません。

失礼な言い方になるかもしれませんが、周りはINさんが思うほどINさんに興味はありません。

「周りに負けたくない」と書かれていますが、何の勝負なのか、誰のための勝負なのかという前に、そもそもそこに競争や勝負はあるのでしょうか?

誰のための人生なのか。まずはそこをキチンと考えたほうがよいでしょう。

他人との比較ではなく、ご自身が考える幸せの形に沿った人生を歩むことが大切です。

他人とではなく、昨日の自分との勝負

仮に人生において競争や勝負があるとしたら、それは自分自身が理想だと思う自分の姿との競争であり、昨日の自分との勝負です。

決して周りとの競争でもなければ、ましてや顔も知りやしない赤の他人や世間との勝負ではありません。

自分なりに幸せな人生を歩んでいるヒトは、少なくとも比較対象として他人の人生に大きな興味を持ちませんし、ましてや「勝った負けた」なんて感情すら抱いていないでしょう。

勝手に周りと自分を比較したり、競争していると考えてしまうのは、自分自身の人生を生きていない証しであり、または現状に不満を持っていたり、そもそもの幸せを理解していない証拠です。

そんなことよりも、自分にとっての理想や幸せの形をキチンと把握すること。自分自身の理想と比較して、今の自分の立ち位置はどこにあるのか。そういったことを整理し、考えて、理解したほうがよいでしょう。

「都心6区に住む」ということの価値とは?(写真は渋谷、撮影:今井康一)

繰り返しですが、他人と比較することで自分自身の幸せを見いだすことはできません。

INさんは「東京で一人暮らしというステータス」や、「都心6区に住む」ということに価値を感じているようですが、これは誰にとってのステータスで、INさんの人生にとって、とりわけ今のご自身にとって優先すべき事項なのでしょうか。

「東京に出てきて10年」で「今更実家に帰ることが負けた気になる」と書かれていますが、その認識も改める必要があるように思えます。

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