対話型AI、使う人が知るべき「著作権侵害の注意点」 テキストの入力行為でも問題が生じる可能性

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対話型AIを利用する際に注意すべき著作権のポイントについて解説します(写真:Supatman/PIXTA)
AIは、ChatGPTや画像生成AIの登場により、これまで以上に日常に根を張りつつあります。それらを実際に利用する際に知っておきたいのが、AIによる生成物の著作権です。今回は対話型AIと著作権について、行政書士として新興AIサービスの企業法務サポートなども手がける佐藤洸一氏が解説します。
※本稿は佐藤氏の新著『AI vs 法 世界で進むAI規制と遅れる日本』から一部抜粋・再構成したものです。
前回:画像生成AI、使う人が知るべき「著作権侵害の境界」

ChatGPTをめぐって起こった訴訟

対話型AIもまた画像生成AIと同様に学習のため大量のウェブデータを利用していることから、その学習データベースとしてのコンテンツの利用に関する集団訴訟が提起されています。

ロイター通信によると、アメリカのコメディアンであるサラ・シルバーマン氏らは、ChatGPTの同氏に関する出力に含まれる内容は、同氏が著作権を有するコンテンツがその学習に使用された結果であるとして、OpenAI社に対する損害賠償の請求を行っています。

またこれとは別に、GPTを利用したコード生成サービスに関しても、集団訴訟が提起されています。

問題とされたのは、GitHub社が運営するプログラムの共有プラットフォーム「GitHub」に導入されたGitHub Copilot(ギットハブ・コパイロット)と呼ばれるAIシステムです。

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