負の感情が湧き上がったら思い出したい心の法則 「考えないようにしよう」なんて実はできない
感情の嵐が吹き荒れているときのあなたは、高い木のてっぺんにしがみついているようなものです。「やばい、飛ばされる!」と思った瞬間、木の枝をぎゅっと握りしめるでしょう。てっぺんの枝はか細く、いつ折れるかわかりません。
「嵐よ、やんでくれ!」と叫んでも、嵐をコントロールすることはできません。ここで大事なことは、なんとかして地面に降りることです。
一番安全なのは地面です。手の位置、足の位置を確認しながら、一歩一歩ゆっくり木から降りましょう。
嵐を止めることはできませんが、安全な場所に移動することは可能です。しっかり枝をつかみ、下へ下へと向かいましょう。地面に両足がつきました。もう大丈夫。
感情の嵐が吹き荒れたときには、できるだけムダな努力はしないことです。嵐を止めることはできません。
ジタバタもがくのではなく、体の力を抜いてプカプカ浮くこと、一歩一歩地面に向かって降りていくこと。
それしかできませんし、それが一番大事なことなのです。
コントロールできることと、できないこと
私たちがコントロールできないことは、感情だけではありません。心に浮かぶ思考やイメージ、すなわちマインドさん(あなた自身の心)のささやきを消し去ることもできません。
でもね、それに対してどう反応するかは選択できるのです。
他人の言動も、コントロールできません。でも、自分の言動を変えることで他人に影響を与えることは可能かもしれません。
他人が自分をどう評価するか、操作することはできません。でも、自分自身が「ここまでやったのだから、なんと言われてもいい」と思うところまで努力することはできるのです。
未来で起きることを変えることはできません。でも、未来に影響を与えるかもしれない行動に気づき、今の行動を修正していくことは可能です。
過去に起こったことや、そこから湧き出すつらい記憶を消すことはできません。でも、それに自分がどう反応するかは、自分で決められるのです。
自分でコントロールできないことで、もがくのはやめましょう。自分でコントロールできることはしていきましょう。そしてその違いに気づくことも、とても大切なのです。
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