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負の感情が湧き上がったら思い出したい心の法則 「考えないようにしよう」なんて実はできない

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  • 武藤 崇 同志社大学心理学部教授
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不愉快なことは、できるだけ考えないようにしよう。そう思うことはよくあることです。

でもそれが成功することはめったにありません。だって、あなたのマインドさんは本当におしゃべりで、表現が上手なのです。

では、やってみましょう。

課題は「ラーメンのことを考えない」です。

どんぶりから立ち上る湯気とか、とろけるようなチャーシューとか、うっすら油の浮いたスープとか、麺をズズズッと吸い込んだときに口に広がる味のことなんて、ぜーーったいに考えないでくださいね。

味玉のとろける黄身のことなんて、ああもう絶対に考えちゃダメですよ‼

ラーメンのことを考えないようにしよう、考えないようにしよう、といくら思っても……(イラスト:docco)

……考えてしまいましたよね。

きっとマインドさんはご丁寧に画像まで添えてくれたのではないでしょうか。

考えないようにしよう、感じないようにしようという闘いはムダに終わることが多いのです。

ムダであるだけではありません。不愉快な思考や感情を追い出すことに一生懸命になることが害になることも少なくないのです。

感情を抑えつけるとしっぺ返しに

「不愉快な感情から逃げよう、フタをして見ないようにしよう」と考えたとき、ありがちな行動があります。

① 気を紛らわす
 テレビを見る、音楽を聴く、ゲームをする、運動をする、人と会っておしゃべりをするなどなど。これは短期的にはうまくいくかもしれません。

でもそこにかける時間のムダづかいは気になるところです。それに、長期的に見たときには効果がない場合が多いものです。だってすぐ思い出してしまうし、マインドさんのおしゃべりは絶え間なく続くのですから。

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