世の中には「何をやってもなぜかうまくいく人」がいる一方、「何をやってもうまくいかない人」がいる。では、「うまくいく人」には、なぜ幸運が舞い込むのだろうか? 運がいい人と悪い人には、なにか私たちの知らない習慣や行動、考え方の違いがあるのだろうか?
「運」の起源やメカニズムを科学的に検証し、どうすれば「運」を呼び込むことができるのかを解説した、心理学者・神経科学者のバーバラ・ブラッチュリー氏の著書、『運を味方にする 「偶然」の科学』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。
「運」の起源やメカニズムを科学的に検証し、どうすれば「運」を呼び込むことができるのかを解説した、心理学者・神経科学者のバーバラ・ブラッチュリー氏の著書、『運を味方にする 「偶然」の科学』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。
「運を信じる人」は不健全なのか?
昔から、運を信じる人は「物事をコントロールする力は自分の外にある」と考えてきた。つまり「自分ではコントロールできない予期せぬこと」が起こり、それが安定していない場合、その説明として運を利用してきたのである。
この説から言えば、運を信じていない人のほうが合理的で、確率を計算にいれ、予期せぬ出来事の原因として自分の能力も考慮していることになる。
一般的に心理学の世界では昔から、運を信じない人のほうが信じる人よりも心理学的には健全だと思われてきた。
新たな研究によれば、運を信じる人は運を個人の特徴、つまり個性のひとつと見なしているそうだ。
「自分は幸運だ」と思っている人は、予測できない、偶然起こった問題に直面し、その問
題を克服しなければならない場合でも「自分は幸運なのだから」と信じることで、希望と自信をもっているらしい。
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