夏休み明け「子どものSOS」親が知らない"危機" 「想像以上につらい」この時期に知っておきたい

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自宅にいて自分が好きなことややりたいことに熱中して、自分の世界を掘り下げることもできます。「できます」というより、ぜひ、そうしてあげてください。そういう時間が多ければ幸福感が増しますし、生活全体に張りが出てきます。好きな分野を深掘りすることで自信がつけば自己肯定感も上がりますし、生きる意欲が出てきます。

また、脳科学によると好きなことに熱中しているときにドーパミンがたくさん出て、脳のシナプスがどんどん増えます。これによって脳の処理能力が上がり、地頭がよくなります。認識力・思考力・判断力・情報処理力・記憶力などが上がるのです。地頭をよくすることで、「いわゆる勉強」においても学力の大幅な向上が可能になります。

大事なのは登校することではない

また、自分が好きなことに熱中した経験がある人は、自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく自己実現力もつきます。これはAI化やグローバル化が進む激動の時代において極めて大切な能力です。

ということで、子どもが「学校に行きたくない」と言っても慌てる必要はありません。深呼吸して気持ちを落ち着かせ、ドーンと構えてください。そして、まずは共感的に話を聞くことから始めてください。

大事なのは登校することではありません。「登校ありき」で臨まず、子どもが安らかな気持ちで幸せに生活できるようにしてあげてください。これが最優先です。

不登校の子は家にいても安らげないことが多いです。こういう状態が続くのは子どもの精神衛生面で本当によくありません。大事なことなので何度も言いますが、とにかく子どもが安らかな気持ちで幸せに生活できるようにしてあげてください。

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親野 智可等 教育評論家

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おやの ちから / Chikara Oyano

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。Xで毎日発信中。

 

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