潜在能力というと「表に出ていない、内に秘めた才能」と定義づけられています。英語では「potential ability」と訳されるようです。英語表現で見ると「可能性のある」「能力」とも読み取れます。
実は「潜在能力」は隠れているものではなく、一定の考え方と行動を伴うことで誰でもいつでも発揮できるものだとするのは、脳外科医の林成之さんです。
脳低温療法を開発し、脳蘇生治療の第一人者だけでなく、脳科学をスポーツに応用し、多くのアスリートにアドバイスをしていることでも知られる林氏によれば、潜在能力は、一定の考え方と行動を伴うことによって、いつでも発揮できるものであり、それを十全に発揮すれば、想像していなかったレベルの成果が得られることもあるというのです。
『運を強くする潜在能力の鍛え方』より、一部抜粋・編集してお伝えします。
子どもの育脳で最も大切なこととは
子どもたちを育てるために、私は脳科学の面から子どもたちの「育脳」の方法を研究し、提唱し、実践してきました。ここでは、それらの方法を紹介したいと思います。
まず子どもの育脳で最も大切なのは、自己保存の過剰反応を止めて、桁違いの高い目標を立て、その達成に向けて無になるまで気持ちを集中できるようにすることです。
そういう生活スタイルを身につけさせるのです。
過剰反応というのは自分を守りすぎるということで、そのために明白な嘘をついてしまうようなことをいいます。昨今の政治家が平気で口にしている数々の弁明も、言い逃れのための過剰反応です。これは本能だから、わかっていても、簡単には止められません。
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