「部下が自分よりデキる」と悩む人の本質的な問題 なぜ不安に思う?ネガティブから抜け出す方法

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この状態が続くと、どっぷりとネガティブ沼にハマっていき、もっとひどい場合は「I’m not OK、You are not OK(私も世の中もすべてダメ)」とまで感じるようになってしまいます。生きているだけでつらいという状態です。

この状態から抜け出すには、「I’m OK、You are OK(あなたも私もみんなオーケー)というように、すべてを肯定できるようになることです。この状態になるためのポイントは、相手より先に自分にOKを出すこと。自尊感情の低い人というのは「あの人は優秀だけれど、自分は……」と、自分を下げて考えてしまいがちです。でも、先にOKを出すことで、自然と「あの人も私もみんないいよね!」と思えるようになります。

それでもなかなか自分に対してOKが出せない人は、自分にダメ出しをしていることに気づいたら「自分を追い詰めてしまう自分を許します。許します。許します……自分を追い詰めてしまう自分を許しました。許しました。許しました」と唱えてみましょう。厳しい自分を許すことで、次第に自分にOKを出せるようになっていくのです。

「自分をゆるめる」ことが大切

ここまでお伝えしてきた方法は、言わば「自分をゆるめる」ということです。自分に自信がなく、ネガティブ沼にハマりやすい人は、この「ゆるめること」がとても苦手。でも、いつでも完璧にやろうとすると、結局、疲弊してパフォーマンスを発揮できなくなります。

ちょっとゆるめて自分を受け入れられるようになれば、いいパフォーマンスにつながるだけでなく、人のゆるみも気にならなくなります。自分自身が人を甘えさせることのできる、やさしい自分になれるのです。そうすれば他人との関係もよりよいものになるでしょう。

ただ、このように伝えても「そんなふうに自分を甘やかすなんて……」となかなか受け入れてもらえません。そういうとき、私が「よくなる人は素直な人が多いんですよ。初めからやっても無駄だろうと思っていたら結果も出せないですよね」というと、ようやく受け入れてもらえます。

また、元の自分に戻そうとする潜在意識のいたずらについて知っていることも大切です。潜在意識は慣れ親しんだ自分が好きなので、「そんなのやってもムダだよ」などと言ってくるからです。これを知っていれば振り回されなくなります。

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