「肉体再生請負人」と呼ばれる男が語る体作りのコツ 間違った姿勢で間違った動き方をするリスク

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アスリートに対し、怪我からの再生はもちろん、怪我をしないカラダ作りと、その競技において高いパフォーマンスが出せることにも焦点を当ててサポートしているという鈴木さん。

「里谷選手や上村選手とはもう20年以上、彼女たちが20歳頃からの長い付き合いです。何度も怪我や痛みを乗り越えて、オリンピックに挑む過程を並走させていただきました。北島選手の場合は、怪我や負傷がきっかけではなく、より高いパフォーマンスが出せるカラダ作りがしたいとお話をいただき、サポートしてきました」

そもそも人はなぜ怪我をしたり、カラダを痛めたりするのか。鈴木さんは「間違った姿勢で間違った動き方をしていることが、その原因になっていることが多い」と語る。

典型的なのは、「昨日、筋トレしたから、肩が痛い」とか「最近、歩くたびに膝が痛くてね」と語るような人。「健康のために運動してカラダを痛めているのでは、本末転倒ではないでしょうか」という鈴木さんの指摘に、耳が痛い人も多いのではないか。

自力で動かせるカラダ、機能するカラダを作る

「今、カラダのために何をしていますか? とお伺いすると、筋トレやストレッチ、マッサージなどとおっしゃる方が多いです。もちろん、どれも良いものですが、正しいやり方かどうか、根本が改善されているかどうかを考えてみてください。筋トレは正しい姿勢で行わないと体を痛める原因にもなります。マッサージは筋肉の張りを取り除くには有効ですが、毎週、マッサージに行かないとカラダが辛いなら、それは根本的な改善になっていないということです」

鈴木さんが経営するR-body大手町店(撮影:今井康一)

鈴木さんが勧め、指導しているのは、カラダの根本的な機能改善。いわば、コンディショニングトレーニングだ。今でこそ、日本でもその思考や方法は浸透し始めているが、鈴木さんはその第一人者だ。

「これはアスリートだけではなく、一般の方にも通じることですが、怪我をしたり痛みを感じた時に、医療機関で治療してもらいますよね。でも、本当は、治ったら終わりじゃない。

きちんと自力で動かせるカラダ、機能するカラダでなければ意味がない。僕らがトレーナーとしてサポートしているのは、この部分です。カラダを痛めてしまう根本的な原因を見つけ出し、正しい動きを身につけてもらうこと」

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