肩こりや腰痛に悩む人に「ピラティス」が向くワケ プロのアスリートも「身体の土台作り」に採用

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女性2人と男性1人が「リフォーマー」というピラティスのマシンでトレーニングをしている
元はリハビリを目的につくられたエクササイズ「ピラティス」の効果とは。写真は、「リフォーマー」というピラティスのマシンでトレーニングをする様子(写真:Photology1971 / Getty Images)

ここ数年、女性を中心に人気が高まっているピラティス。スタイル維持や健康のために習慣にしているモデルやタレントも多く、注目を浴びている。実際にピラティスを行うことでどのような効果があり、どのような人に向いているのか。

運動を通じて身体がどう変わるかを研究する運動生理学を専門とし、科学的観点からピラティスなどさまざまな運動の効果を分析している、東海大学体育学部生涯スポーツ学科の八田有洋教授に聞いた。

リハビリのために生まれたエクササイズ

日本では2000年代になってから注目され、最近ではスタジオも増えてきたピラティスだが、八田教授によると海外ではもっと昔からなじみのあったものだそう。

「1883年にドイツで生まれたジョセフ・ピラティス氏が考案したもので、第1次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのためのエクササイズとして1920年代に開発されました。そこからアメリカや日本などに徐々に広まっていったのです」

ピラティスは、息を吐いてお腹をへこませた状態でゆっくり呼吸を繰り返す、胸式呼吸で行うのが特徴。

その状態でさまざまなエクササイズを行うことで、体幹やインナーマッスルを鍛えられるそうだ。では、同じように人気なヨガとはどのように違うのだろうか。

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