「チャーハン具材の数え方」で数学力は身に付く 幼い頃から、どう数字に関心を持ってもらうか
子どもの数学(算数)の力は、小さい頃からの興味や関心のもたせ方で大きく変わります。大切なのは、遊びやゲーム、暮らしの中での対話などを通して、いろいろな考え方、思考のしかたの「芽」を育てておくこと。数学教育35年のキャリアで培ったノウハウをもとに新刊『子どもの「数学力」が自然に育つ2歳からの言葉がけ』を上梓した、くにたち数学クラブ代表・植野義明さんが解説します。
子どもには生まれながらにして「3」までの小さな数を把握する能力があり、数への関心も生まれながらのものです。童謡の歌詞「もういくつ寝ると、お正月」にもあるように、数への関心は外の世界を理解したいという自然な欲求です。
かぞえると一言で言っても、簡単なものから、やや高度なものまでいろいろなレベルがあります。ここでは、親のちょっとした言葉がけを通じて、数への関心を目覚めさせ、かぞえる行為に向かってもらう例を1つお話ししましょう。
「かぞえる」場面を自然に作る
日常の何気ない会話の中で興味をもてる話題を選ぶことで、子どもがかぞえる場面を自然に作ることができます。
例えば、今日のお昼は、あり合わせの材料でチャーハンを作ることにしたとします。冷蔵庫から、ニンジン、玉ねぎ、ハム、玉子を出しながら、子どもに、「チャーハンを作るには、何種類の材料がいるかな?」と聞いてみます。
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