子供のやる気を奪う「親が言いがちなセリフ」6選 「よその家庭との比較」は絶対やってはいけない

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子どもの成長をさまげる「NGワード」とは?(写真:sasaki106/PIXTA)
子どもの成長をさまたげる親が言いがちな「NGワード」とはいったい? 教育ジャーナリストの中曽根陽子氏による新刊『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』より一部抜粋・再構成してお届けします。

小中学生の子どもがいる方と話していると、「子どもが勉強をしなくて困る」ということが必ずといっていいほど話題にのぼります。勉強以外の習いごとについても同じです。

「どうすれば子どものやる気スイッチが入るのか」「自分からやりたい!と思って、やるべきことに取り組んでくれるのか」これは、多くの家庭でのお悩みトップ3に入る問題です。

私も子育てをしてきましたから、その気持ちはよくわかります。テスト前になるとなぜかよく寝る我が子に業を煮やして、「もう〇〇時だよ」と何度起こしに行ったことか……。でも、声をかければかけるほど、子どもは布団をかぶってしまったものです。

後になって娘から、「ママが覗きに来て、言われれば言われるほどやる気がなくなった。自分が一番わかっていることなんだから、ほっといてほしかった」と言われたものです。

親に言われてやる気をなくす言葉

そんな子どもの行動を裏付けるようなデータはいろいろあるのですが、その一つ、「勉強に関する意識調査」(株式会社すららネット)では、子どもが親に言われてやる気をなくす言葉の1位は「勉強しなさい」などの「勉強を強要する言葉」というもので、63.1%を占めていました。

出典:『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)

これに続く“NGワード”は、「〇〇ちゃんは成績上がったんだって」などの友人と比較する言葉と、「だからあなたはダメなのよ」といったけなし言葉。どちらも47.7%と高い数値です。

別の調査でも、「勉強しなさい」と声かけをしても、しなくても、5分程度しか差はつかなかったどころか、「勉強しなさい」と言われた子どもの平均勉強時間は、言われなかった子どもよりも3.6分少なかったという結果があります。つまり、「勉強しろ」という声かけは、子どもの勉強時間を増やすのにほとんど効果がないばかりか、逆効果な場合もあるということです。

それでも親は、ついつい「ダラダラしないで勉強しなさい」と言ってしまいます。ここでいったん、考え直してみましょう。なぜ私たち親は、子どもに勉強をしてほしいと思うのでしょうか?

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