「覚えるのが苦手な人」が記憶力を高める方法2選 「頭が悪い」は生まれつきのものではなかった

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記憶力のいい人と悪い人の差はどこにあるのでしょうか?(写真:プラナ/PIXTA)
「生まれつき頭のいい人はいいよなあ。自分ももう少し頭が良かったらなあ」「憶えることが多すぎて、頭に入らないよ」「年齢のせいか、物忘れがひどくなってきたなあ」……。
こんなことを思ったことはありませんか? しかし、ほとんどの人の頭、脳の力にさほど変わりはありません。では、どうして差が出てしまうのでしょうか。それは、多くの人が自分の脳の使い方を知らないからです。いわゆる“頭のいい人”は、脳の使い方がとても上手です。自分の脳を最大限活用する方法を知っているため、素晴らしいパフォーマンスを発揮できるのだと、これまで4万人超(なかには、記憶力の世界大会で優勝した方も)に脳の使い方を教えてきた小田全宏先生は言います。
そこで、小田先生に著書『頭がいい人の脳の使い方』で紹介している脳を正しく使う46個のコツの中から、脳を上手に活用するうえで核となる「記憶力」を飛躍的に高める方法を2つ紹介してもらいました。

「脳力」の基本は質のよい記憶

本当の意味での”頭のよさ”とは、自分の持つ力を、自分の意思によって、最高の状態で引き出し、活用することができることだと、私は考えています。

AIを使いこなせる人になるか、AIに使われるだけの人になるのか、それは、脳の使い方を知っているかどうか、そして「学ぶ力」があるかどうかと言えるでしょう。

学ぶには、上質な情報の収集が求められます。その見極めに必要なのが、知識であり教養であり、これらを学び、使いこなす基礎になるのが、記憶力です。質のよい記憶、そして記憶した情報を使いこなす力を持つことが大切です。

「もともと憶えるのが苦手なので」という人によくお会いしますが、正しい脳の使い方をしていないから、うまく記憶ができないだけで、脳の容量に限界があるわけではありません。

ところが日本の教育では、「憶えなさい」とは教えても、「どうやって憶えればよいか」まで教えることはありません。

そのため、多くの人が正しい記憶法を知らず、闇雲にただ頭に入れようとするのですが、それは非効率的です。効率的に記憶するには、「イメージ」と「本当の理解」が必要です。

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