「覚えるのが苦手な人」が記憶力を高める方法2選 「頭が悪い」は生まれつきのものではなかった

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相手の話を聞くとき、文章を読むとき、何かを憶えるときなど、言葉に触れるときは、繰り出される言葉をどんどん頭の中でイメージ化(映像化)していくことで、脳への記憶が高まります。

「りんご」と聞いたら、「赤くて丸くて甘酸っぱい香りの甘い果物」を思い浮かべ、話し相手が、「週末、家族と一緒に札幌に行って、夜、大通り公園でビールを飲みました。すごく楽しかったです」と言ったなら、「その人が札幌の大通り公園でジョッキでビールを飲みながら楽しそうに談笑している姿」を思い浮かべます。

1つの言葉から1つのイメージを思い浮かべることが鉄則です。ただし、こと細かに思い浮かべる必要はありません。イメージ化しながら話を聞くと、「そういえば○○さんが、大通り公園でおいしくビールを飲んだと言っていたな」などと、話の内容が脳に記憶されます。

イメージ力を高めるには、イメージしたいものの基礎的な情報(記憶)が必要です。それには、視覚からの情報を常に意識して集めることです。イメージ力を高めるには、日ごろから訓練しておくといいでしょう。

★イメージ力を高めるレッスン
1 目の前の風景を、カメラで撮影するように場所を切り取って目に焼きつける
2 はっきりと見える部分とぼんやりしている部分を見極める。目を閉じ、今焼きつけた風景を思い返す
3 ぼんやりしている部分を意識しながら目を開け、同じ風景を見る
4 1~3を繰り返し、ぼんやりしている部分をすべてクリアにしていく。心の中で、絵画のように目の前の風景があらわれるようになったらOK

この訓練をすると、視覚からの情報量が増え、さまざまなイメージ力のストックになります。

聞くは一瞬の栄光、聞かぬは一生の恥

また、イメージ力はさまざまな思考の基礎になるので、訓練すると、記憶力のみならず、想像力や創造力、さらには夢やビジョンを構築する構想力が非常に高まります。この訓練は、何時間もする必要はまったくありません。あなたも、訓練を繰り返すうちに、だんだんと相手の言葉をイメージ化するのがスムーズになっていることに気づくはずです。

相手の話のイメージがつかない時は、恥ずかしがらず、その場で聞いてしまいましょう。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」、さらに「聞くは一瞬の栄光」です。人は自分の話に対して、「それは何ですか?」と尋ねられることに対して、不快に思うことはありません。むしろ「自分の話を一生懸命聞いてくれている」と思い、相手に対して好感を持ちます。

「イメージ化」は、脳を十分に動かすため、記憶力を高めるためにも、コミュニケーション力を磨くためにも特筆すべき簡単なメソッドです。学ぶために人から話を聞いたり本を読んだりしている時は、その情報があなたの頭の中でイメージ化できているかどうかを常に点検しながら脳の中に入れていきましょう。

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