「チャーハン具材の数え方」で数学力は身に付く 幼い頃から、どう数字に関心を持ってもらうか

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すぐには答えが出ないときは、さらに「3つかな? それとも4つかな?」と聞いてみると、子どもはまな板の上の材料を見て答えます。

「あ、お母さん、大切なものを忘れているよ。ご飯がなくちゃ、チャーハンは作れないよ」と教えてくれるかもしれません。

2歳児くらいまでは、「種類」という言葉が何を意味するのか理解しにくい場合があります。1本1本のニンジンは手にもってかぞえることができますが、ニンジンという「種類」は抽象概念なので、かぞえることがむずかしいのです。

そこで、小さい子には、冷蔵庫から出したばかりのときにかぞえます。3歳以上になれば、コマ切れになっていても、ニンジンはニンジン、玉ねぎは玉ねぎと、種類の数で考えることができるようになります。

子どもをキッチンに入れられないのであれば、食事をしながらでも会話はできます。「今日のチャーハンには何種類の材料が入っているか、かぞえてみよう」と言葉がけをすることで、食べることが楽しくなり、具材に関心をもつようになるかもしれません。

かぞえられたら、次は足し算へ

楽しく食べながら、足し算もしてみましょう。例えば、「ピーマンも入れたら、もっと色がきれいで美味しそうになるかもね」と言ってみるのです。

色がきれいになると聞いて、ピーマンが嫌いな子も少しは興味をもってくれるかもしれません。「ニンジン、玉ねぎ、ハム、玉子の4つにピーマンを入れたら、材料は全部でいくつになるかな?」と聞いてみます。

もちろん、すぐに「5つ」という答えが返ってきますが、ここで、答えを言うだけでなく、足し算を教えることができます。「4に1を足したら5だから、4足す1は5、つまり、5つだね」と教えます。あるいは、「4の次は5だから合わせて5つだよ」と、子どものほうから言ってくるかもしれません。

小さい子どもは、「いち、に、さん、よん」と数字を呪文のように唱えて覚えているだけですが、3歳児になると、「5は4の次だから、4より1多い」というふうに、数字を量と結びつける理解ができてきます。子どもにおはじきやお菓子などを見せて、「何個ある?」と聞いて、4つと答えたら、「じゃあ、もう1つ足すと?」と聞いてみます。

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