バーベキューで注意すべき「3つの細菌」と症状 腐った食品を食べても「食中毒」にならない?
ポストコロナの夏、仲間と集って楽しむバーベキューは格別だ。ただ、今年の夏は史上最も暑いという。クーラーボックスの保冷剤が想定より早く溶け、生鮮食料品が傷んでしまうトラブルも予想される。健康的にバーベキューを楽しむために、食中毒につながる思い込みや誤解を改めておこう。
食材は細菌やカビに汚染されている
高温多湿の夏は、「細菌」による食中毒の季節だ。予防原則の1つは原因菌を「つけない」こととされるが、そもそも全ての食材には、もとより目に見えない細菌やカビがついている。自然界は微生物にまみれているのだ。生鮮食品を常温で放置すれば、次第に腐ったりカビたりし始めるのは当然だ。
ただ厳密には、食中毒は「腐った食品」で起きるわけではない。腐るのは、「腐敗菌」と総称されるさまざまな細菌の働きだ。一方、「食中毒」は、国が医療機関に発生の届出を定めた、特定の「食中毒原因菌」(細菌やウイルスなど)等によって引き起こされるものを指す。
細菌では、大まかな分類で12種類ある(厚労省)。それらは人体への影響が大きく、飲食店などで集団発生すると社会的にも影響が及ぶため、他の雑菌とは明確に区別して扱う必要があるのだ。
だから極端な話、少しくらい腐ったものを食べても食中毒原因菌がいなければ、ちょっとお腹が緩くなるくらいで済むだろう。とはいえ多くの場合、腐ったものには食中毒の原因となる病原菌も含まれるから、いっさい食べないのが賢明だ(そもそも不味い)。
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