家庭の弁当「ブドウ球菌・セレウス菌」から守る術 吉田屋「駅弁食中毒問題」から学ぶ注意点と対策
「食中毒の発生件数が大幅に減少するなかで、今回の事件は非常にショック」と語るのは、一般財団法人東京顕微鏡院の学術顧問である伊藤武氏。
明治25年の創業以来、青森県八戸市で駅弁の製造販売を続けてきた老舗の弁当屋である吉田屋で生じた集団食中毒問題。吉田屋のウニやイクラなどの海鮮がのった弁当は人気で、全国で多種販売されてきた。
9月16日、17日販売の弁当を食べて食中毒を起こした患者は、静岡県の122名を筆頭に29都道府県で521名(10月18日現在)にのぼる。
八戸市保健所によれば、検査から黄色ブドウ球菌、およびセレウス菌が原因菌と考えられること、また次の5つの可能性が原因として推定されているが、依然、特定はされていない。
①県外の外注業者から高温のまま米飯を受け入れ、米飯冷却までの間に菌が増殖
②外注の米飯が配送された外箱から米飯や具材に菌が付着
③米飯の冷却や移し替えの際に手指消毒等が適切に行われず、菌が付着
④臨時従業員に対して、通常の衛生的な取り扱いや健康管理が徹底されず菌が付着
⑤回収の連絡が届かず、16日製造分の一部が販売
②外注の米飯が配送された外箱から米飯や具材に菌が付着
③米飯の冷却や移し替えの際に手指消毒等が適切に行われず、菌が付着
④臨時従業員に対して、通常の衛生的な取り扱いや健康管理が徹底されず菌が付着
⑤回収の連絡が届かず、16日製造分の一部が販売
どこにでもいる常在菌
今回の食中毒の原因とされている黄色ブドウ球菌とセレウス菌とは、どのような菌なのか。
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