
間質性肺炎とはどんな病気でしょうか。メカニズムや症状を医師が解説します(写真:hirost/PIXTA)
2025年2月末、料理研究家として知られる枝元なほみさんが69歳でお亡くなりになりました。枝元さんは2020年に「間質性肺炎」と診断され、5年にわたり闘病を続けられていたそうです。
間質性肺炎は、多くの方にとってあまり馴染みのない病気かもしれません。一般的にイメージされる感染性の肺炎とは異なり、間質性肺炎には独特の特徴がありますので、覚えておいてほしいと思います。
間質性肺炎とはどんな病気か
細菌やウイルス、真菌(カビ)などが引き起こす一般的な肺炎とは異なり、間質性肺炎は主に非感染性の要因によって発症します。また、間質性肺炎は1つの病気ではなく、いくつかの病態を含んだ肺の病気の総称です。
肺は「肺胞(はいほう)」という0.2ミリ前後の小さな風船のような空気の袋からできています。肺胞は片側だけで約3億個から6億個もあり、呼吸に伴って空気が出入りします。広げた面積は70平方メートルを超えるといわれ、3LDKのマンションの床面積ほどもあります。
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