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WBC優勝支えたコーチが語る「選手育成」最新手法 日々進歩するプロ野球、技術活用の「落とし穴」

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  • 城石 憲之 東京ヤクルトスワローズ 二軍チーフ兼守備走塁コーチ
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僕らもたぶんそうだったのでしょう。若いときにコーチングしてくれた人たちもそれを感じたと思うし、そのギャップを埋めるのはなかなか難しいです。

だから、僕は丸ごと受け入れます。自分の感覚を押しつけたところで選手たちにとっては理解不能でしょうから、僕らの時代に照らし合わせないで、今の選手たちの感覚とか、尺度をそのまま受け入れます。

自分で考えないとうまくならない

僕は、自分の現役時代について後悔していることがひとつあります。それは、もっと若い時期から自分で考えて、自分がやりたい練習をやればよかったということです。若い頃、僕はやれと言われたことを、言われたまま従順にやるタイプの選手でした。自分の思っていることとか、やりたいこととかが言えない、言いにくい環境でもありました。

僕が一軍の試合に出始めたのは、30歳手前くらいでした。その頃になってようやく、自分で考えてやりたい練習ができる環境になりました。いい選手を参考にして、その選手のようなバッティングをするには、どんな練習が必要かを考え、やってみました。

そういう練習のしかたをやってみて、そちらのほうが、成長スピードが速いことに気づきました。本来、年齢が上がると成長速度は遅くなるものですが、自発的に取り組む練習であれば、その限りではない。だとしたら、もっと若いうちから、そういう練習をしたらよかった──。

自分の目で見て、自分の心で感じた「こうなりたい」という気持ちを持って、自分の頭で考えた練習をする。そのためにコーチに相談して、アドバイスをもらって実現する。本当に上達のスピードが速くなったので、もっと早くそうすればよかった、気づくのが遅かったと悔やみました。

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【「自分の頭で考える」環境づくり】

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