トップ栄養専門家が語る「栄養神話10のウソ」 缶詰や冷凍より、新鮮な野菜や果物が健康的?

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栄養に関する誤解は、なかなか消えない(イラスト:Beth Hoeckel)

豆乳は乳がんのリスクを高める可能性がある。無脂肪食品は高脂肪食品よりも健康的だ。ヴィーガンやベジタリアンはタンパク質不足である――。このような栄養に関する誤解は、頭にこびりついて離れないひどい音楽のようにアメリカ文化からなかなか消えないようだ。

そこで、事実を正すために、アメリカのトップ栄養専門家10人に、「なくなってほしいと思う栄養神話をひとつ挙げるとしたら何ですか? そして、その理由は?」というシンプルな質問を投げかけた。その回答は次のとおりだ。

「缶詰」より新鮮なもののほうが健康的?

神話1:新鮮な果物や野菜は、缶詰や冷凍、乾燥ものよりも間違いなく健康的

「新鮮が一番」という考え方は根強いものの、冷凍、缶詰、乾燥ものの野菜や果物は新鮮なものと同じくらい栄養価が高いことが研究で明らかになっている。

「冷凍食品はお金の節約にもなり、家庭で常に野菜や果物が手に入る状態を保つ簡単な方法でもある」と語るのは、アメリカ農務省(USDA)の栄養安全保障・健康公平性担当ディレクターを退任する予定で、ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の公衆衛生政策のるサラ・ブレイシ教授だ。

ただし、缶詰や冷凍食品、乾燥食品の中には、糖分や飽和脂肪、ナトリウムなどの添加物が含まれているものもあるため、必ず栄養成分表示ラベルを確認し、そのような添加物を最小限に抑えた製品を選ぶようにとブレイシはアドバイスする。

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