
水虫は、カビの仲間の白癬(はくせん)菌が足の皮膚に感染して発症する。中年男性の病気、ジクジクしてかゆい、薬局で薬を買って塗ればすぐ治る――。そんなイメージがあるかもしれないが、当たっている部分もあれば、そうでない部分もある。
これまで行われた複数の調査によると、わが国で水虫にかかっていると推定されるのは、5人に1人。3人に1人がかかっているという高血圧ほどではないにしても、比較的頻度は高い。
男女比6:4で女性にも多い
有病率は年齢とともに上昇し、50~60代がピーク。「靴を履いている時間の長い人ほど水虫になりやすく、社会人になり年数を積むに従い、感染者数も積み上げられてきたのではないかと考えられます」(福田医師)。
男女比(爪水虫を含む)は、おおむね半々、あるいは6対4。女性も男性に近い程度に罹患していることになる。女性の割合が意外と高い理由は後で述べる。