SNS「とことん嫌われる人」「好かれる人」決定差4つ 「嫌われるアカウント」には"共通点"があります

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4. 「未来志向」か「過去志向」か

SNSで嫌われてしまうもうひとつの典型的な行動パターンは、「自分の過去の経歴・実績の自慢に終始する」というものです。

経験をシェアすること自体は、とても重要です。失敗談も含め、自分が蓄積してきたことを次の世代に伝えることには大きな意義があると思っています。

しかしながら、過去の出来事に言及するとき、その内容や書き方に個人としての生き方が大いに影響します。それは、その投稿がたんなる自慢の「俺スゴイ」アピールなのか、他者の学びのためのシェアなのか、ということです。

投稿が「たんなる自慢」になってしまう人は、会社で「部下に武勇伝を語りたがる上司」に似ています。誰もそんな話を聞きたいとは思っていないのに、それが面白いと思い込んでアピールしてしまう。

尊敬してほしいと思えば思うほど、尊敬されずに疎まれるだけという悲しい結果になってしまうのです。

「他者にGiveをしよう」という精神があれば、「過去の自慢」ではなく、「未来のため」のシェアができるはずです。

自分の(失敗も含む)経験をもとに、読者に対して「未来へのヒント」を示すという書き方です。

実際、そのような投稿ができる人はとても人気があり、信頼されます。

【SNSで「嫌われる人」「好かれる人」の4つの決定的差】

1. 「フラット」か「上から目線」か
2. 「協調的」か「独善的」か
3. 「ポジティブ」か「ネガティブ」か
4. 「未来志向」か「過去志向」か

「過去をアピールする」より「現在、未来を見る」

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またSNS運用において、別に「過去の実績」などは必要ないと思っています。

よく「自分にはたいした経験がないから……」といって投稿に尻込みする人を見ますが、まったく要らぬ心配です。

SNSでは「過去の自慢」よりも「未来への挑戦」が尊ばれ、より応援されます

「今はまだできていないけど、これから実現したい」ことを、現在の心境や挑戦の過程も含めてオープンにシェアするのです。

「過去」をアピールするのではなく、「現在」そして「未来」を見ること。

そのような姿勢が自分を支え、いつも応援してくれる人との縁が増える、そういう結果につながるのです。

松本 淳 アースメディア代表取締役CEO

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まつもと じゅん / Jun Matsumoto

1997年同志社大学法学部卒業後にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして事業企画を担当。2003年HRテックのジョブダイレクトを創業。2008年、上場準備を進める途上でリクルートによるM&A提案を受け事業を売却。その後は国内およびアジア諸国にて国際NGOなど非営利組織の支援に携わる一方、国内外の多くの起業家、経営者のメンターも務める。現在は、LinkedInなどの各種ソーシャルメディアを基盤とする「ソーシャルリクルーティング」の可能性を追求し、再び人材業界に新しい価値をもたらすべく事業を推進中。

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