「親に認められたい」完璧主義が裏目に出る人生 仕事も人間関係も―「親の支配下」という恐怖

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外在化タイプの上司と働く場合、上司の不機嫌をみて「私が不快にさせたのではないか」と思ってしまうと振り回されます。自分を守るために、心理的な距離をとりましょう。

挨拶ができればOKで、あとは上司が自分にとって嬉しいことをしてくれた場合に「ありがとうございます」とお礼を言うくらいにとどめます。難しいことではありますが「自分にとって良いものだけを受け取り、上司の不機嫌など悪いものは受け取らない(反応しない)」という姿勢が必要です。

「なぜ上司はあんな言い方をするんだろう」などと考えだすと振り回されますから、上司の内面を考えすぎないように気をつけてください。

「人のせいにしかできない人っているんだな」「違う星の人なんだな」ぐらいに思っておき、あとは「自分がどうしたいか」に目を向けましょう。

仕事に集中したいのであれば、どうやったら集中しやすいか考えてみる、書類にサインがほしいのであればサインをもらう、といったことです。相手の内面に踏み込まず、自分に集中することが、内在化タイプの人が外在化タイプの上司とうまくやっていくコツです。

「相手も悪い」という視点を持つ

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内在化タイプは問題があっても1人で解決しようとする傾向にありますが、職場で困ったことがあればまわりにも相談してみてください。愚痴や弱音を言ってみることで「人って案外、優しいんだ」「弱音をはいてもいいんだ」「1人でやらなくてもいいんだ」と発見できることもあります。

「自分が悪い」と思いやすい人は、「相手も悪い」という視点を持つのも効果的です。何をやっても上司に注意されるといった場合、「自分のスキルが足りないから」ではなく「こちらがどうやっても注意する人なんだな。人を育てる上で、上司にも問題があるんじゃないか」といった視点で見てみる。

「自分が悪い」もまた、子どものころの生存戦略かもしれないのです。親の声から解放され、自由を手にする一歩を踏み出してみましょう。

(構成:中原美絵子)

武田 友紀 HSP専門カウンセラー、公認心理師

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たけだ ゆき / Yuki Takeda

技術者としてメーカーに勤めた後、カウンセラーとして独立。HSP向けのカウンセリングと適職診断が評判を呼び、全国から相談者が訪れる。自身もHSPである。著書に60万部超のベストセラー『「繊細さん」の本』(飛鳥新社)などがある。最新刊は『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本』(日東書院本社)。

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