「合理的ではないのに上手くいく」チームの秘訣 強豪サッカーチームの奥深い戦術論とは?

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必ずしも「合理的」が正しいとは限らないようです(写真:Sergey Nivens/PIXTA)
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組織や集団に、強みをもたらす合理性。それはスポーツの世界でも同じですが、時にサッカーの強豪クラブチームでは、あえて「合理的ではない戦術」を取ることで、「うまくいく」こともあるようです。
ビジネスパーソンも学びになる、その奥深い理由とは……。
サッカー戦術分析YouTuberである、Leo the footballさんの書籍『蹴球学 名将だけが実践している8つの真理』より一部抜粋してお届けします。

合理的でない戦術のメリットと活用法

◎世界中で戦術家と呼ばれる監督が増えているものの、どのリーグでも彼らが必ずしも好成績を残すわけではない。アバウトな戦術で優勝する監督だってたくさんいる。本講義では「合理的でない戦術」のメリットを考える。

ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティの試合を見ていると、攻守において細かいこだわりを見つけられておもしろいのですが、ときどきこう感じることがあります。

「なんでこの試合では、合理的でないやり方をしているんだろう?」

シャビ率いるバルセロナやミケル・アルテタ率いるアーセナルを見ていても同じです。たとえばアーセナルは「サイドバックを低い位置で張らせない」という原則を守っているときもあれば、守っていないときもあるんです。

しかし、ペップやアルテタが非合理的な選択を選んでしまったとしても放置し続けるとは思えません。何か理由があるはずです。

ということで、この記事では「合理的でない戦術のメリット」を考えてみたいと思います。

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